『ピンクの車いすを街の風景に』

『はじめに』から

 ─ 永久子さんとの出会い ─

 これはある一人の、車いすに乗った女性のお話です。彼女は、東京の三み 鷹たかで、一人で暮らしています。手足に障害があり、移動に車いすを使用したり、食事の際や生活のあらゆる場面で、人の手助けが必要です。

 一方、ある会社の「社長」として、毎日テキパキと働くビジネスウーマンでもあります。

 彼女のトレードマークは、蛍光のピンクの車いす。車いすに乗っているだけで人目を引くのに、こんなに目立つ色を選んでしまうなんて、ちょっと気になります。

 この本の主人公は、「宮城(みやぎ)永久子(とわこ)さん」です。